フーコック収容所

「ココナッツ・プリズン」の通称で知られるフーコック収容所は、ベトナム戦争中に最大約4万人の政治犯や兵士が収容されたベトナム最大級の収容所遺跡です。

過酷な監獄や残虐な拷問の歴史を物語る「負の遺産」として、2014年にベトナム政府によって「特別国家遺産」に正式に登録されました。

施設内にはマネキンによる拷問場面の再現があるほか、資料館には生々しい写真資料とともに、2008年に発見された513名の集団埋葬穴から出土した、頭部や関節に直接釘が打ち込まれた悲惨な遺骨やその釘自体が展示され、戦争の残酷さを今に伝えています。

Coconut Prison

同収容所は1953年頃のフランス統治下に建設され、ベトナム戦争期の1967年に旧サイゴン政権(南ベトナム政府)と米軍によって大規模に拡張されました。

1967年〜1973年の5年間には、南北統一を目指した革命派(北ベトナム軍や解放勢力)の兵士や政治犯が収容され、組織の特定や改心を強要するため、45種類以上もの残虐な拷問が行われ4,000人以上の囚人が命を落としました。

Coconut Prison
Coconut Prison
フーコック収容所

拷問内容

・タイガーケージ(檻)への独房監禁

・電気ショック

・抜歯

・体に釘を打ち込む

・膝小僧を削りとる

・熱湯が入った鍋に放り込む

・口や下腹部を火で炙る

・生き埋め

・爪剥ぎ

・石鹸水を飲ませる

・人糞水を飲ませる

・失明するまで強烈な光線を目に照射する

・鉄の網の上に寝かせる

・板で胸を圧迫する

・ムチ打ち

など

脱獄

フーコック収容所において、1967年から1972年の間に41回の脱獄が試みられ、約300人が脱出に成功しました。
中でも特に効果的だったのが「トンネル掘削」です。囚人たちは見張りをかわしながら、スプーンや鉄くず、プラスチック缶などの身近な道具を使い、床下に100mを超えるトンネルを手作業で掘り進めました。

1969年1月にはB2区画から21名、1971年12月にはA4区画から41名が脱出するなど、過酷な管理下で数々の集団脱出劇を成し遂げられました。

フーコック収容所

博物館には再現された脱獄トンネルがあり、実際にそこを通り抜けて出口へ向かうことができ、当時の囚人たちが掘った狭く薄暗い地下通路を自ら歩くことで、脱出劇を体感できます。

フォトギャラリー

フーコック収容所
フーコック収容所
フーコック収容所
フーコック収容所
フーコック収容所

一般情報

◉名前:Nhà tù Phú Quốc(Coconut Prison)

◉営業:7:00 – 17:00

◉入園料:無料

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